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GASでLINEに毎朝「今日の予定・天気・タスク」を自動通知する仕組み
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GASでLINEに毎朝「今日の予定・天気・タスク」を自動通知する仕組み

📅 ⏱ 読了 約12分 ✍️ 凛

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夜勤明けの朝、玄関で「あれ、今日って子どもの検診いつだっけ」とスマホを3回も開いた日がありました。カレンダー、天気、買い物メモ。全部バラバラの場所にあるからです。

それが今は、朝7時にLINEが1通届くだけになりました。今日の予定も、傘がいるかも、やることも、全部そこに書いてあります。作るのに2時間、使うのは毎朝10秒です。

この記事では、その仕組みをコピペできるコード付きで最初から最後まで解説します。GASを触ったことがない方でも、上から順にやれば動くように書きました。

完成イメージ:毎朝こんなLINEが届きます

おはようございます! 4月18日(土)

☀ 今日の天気
晴れ時々くもり/最高21℃ 最低12℃
降水確率 10%

📅 今日の予定(3件)
09:00 子どもの1歳半健診
13:30 訪問(田中様)
19:00 【終日】燃えるゴミ

✅ やること(未完了 4件)
・保育園の書類を提出
・請求書を送る(〆切 今日)
・洗剤を買う
・ブログ記事の下書き

今日もぼちぼちいきましょう。

情報を探しに行くのではなく、情報のほうから来てくれる状態です。ここまで全部、GASの標準機能と無料のデータだけで作れます。

仕組みの全体像

処理の流れはシンプルです。

  1. 毎朝7時、時間主導型トリガーでGASが起動する
  2. Googleカレンダーから今日の予定を取得
  3. 気象庁の公開データから今日の天気を取得
  4. スプレッドシートのタスク表から未完了だけを抽出
  5. 3つを1つのメッセージに組み立てる
  6. LINE Messaging APIで自分宛にプッシュ送信

必要なものは次の3つだけです。

必要なもの費用備考
Googleアカウント無料GAS・カレンダー・スプレッドシート
LINE公式アカウント(Messaging API)無料自分に送るだけなら無料枠で十分
天気データ無料気象庁の公開データを利用

準備1:LINE Messaging APIのチャネルを作る

かつての「LINE Notify」は終了しています

GASの解説記事でよく見かける LINE Notify は2025年3月31日でサービス終了しました。今から作るなら LINE Messaging API 一択です。古い記事のコード(https://notify-api.line.me/api/notify)をコピーしても動かないので注意してください。

チャネルアクセストークンを取得する

  1. LINE Developers にLINEアカウントでログイン
  2. プロバイダーを新規作成(名前は自分がわかるものでOK。例:personal-bot
  3. 「新規チャネル作成」→ Messaging API を選択
  4. チャネル名・説明・業種を入力して作成
  5. 作成したチャネルの「Messaging API設定」タブを開く
  6. 一番下の チャネルアクセストークン(長期) を発行してコピー

自分のユーザーIDを調べる

送信先として自分のユーザーIDUから始まる33文字)が必要です。同じ「Messaging API設定」タブの上のほうに あなたのユーザーID が表示されているので、それをコピーします。

あわせて、同じ画面のQRコードから自分でその公式アカウントを友だち追加しておいてください。友だちになっていないと送信できません。

トークンはコードに直接書かない

チャネルアクセストークンは、他人に知られると自分のLINEアカウントからメッセージを送られてしまう鍵です。コードに直接書かず、スクリプトプロパティに保存します。

GASエディタで「プロジェクトの設定(⚙)」→「スクリプト プロパティ」→「スクリプト プロパティを追加」から、次の2つを登録してください。

プロパティ名
LINE_TOKEN発行したチャネルアクセストークン
LINE_USER_IDあなたのユーザーID(Uから始まる文字列)

コード側からは PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('LINE_TOKEN') で読み出します。これならコードを人に見せても鍵は漏れません。

準備2:タスク表のスプレッドシートを用意する

適当なスプレッドシートを1つ作り、シート名を タスク にして、次のように並べます。

A列:やることB列:状態C列:期限
保育園の書類を提出2026/04/18
請求書を送る2026/04/18
洗剤を買う
資源ゴミを出す

B列に「済」と入っている行は通知に出しません。C列の期限は空でもかまいません。作ったらURLの /d//edit の間にある長い文字列(スプレッドシートID)を控えておきます。

コード全文(コピペで動きます)

スプレッドシートのメニューから「拡張機能」→「Apps Script」を開き、コード.gs の中身を全部消して以下を貼り付けてください。

// ===== 設定 =====
const SHEET_ID = 'ここにスプレッドシートIDを貼る';
const SHEET_NAME = 'タスク';
const AREA_CODE = '130000'; // 気象庁の地域コード(130000=東京都)
const TIMEZONE = 'Asia/Tokyo';

/** 毎朝トリガーで実行するメイン関数 */
function sendMorningDigest() {
  const today = new Date();
  const header = Utilities.formatDate(today, TIMEZONE, 'M月d日') +
    '(' + '日月火水木金土'.charAt(today.getDay()) + ')';

  const message = [
    'おはようございます! ' + header,
    '',
    getWeatherText_(),
    '',
    getEventsText_(today),
    '',
    getTasksText_(),
    '',
    '今日もぼちぼちいきましょう。'
  ].join('\n');

  pushLine_(message);
}

/** 今日の予定を文章にする */
function getEventsText_(date) {
  const events = CalendarApp.getDefaultCalendar().getEventsForDay(date);
  if (events.length === 0) return '📅 今日の予定\n予定なし。ゆっくりできますね。';

  const lines = events.map(function (e) {
    const time = e.isAllDayEvent()
      ? '【終日】'
      : Utilities.formatDate(e.getStartTime(), TIMEZONE, 'HH:mm') + ' ';
    return time + e.getTitle();
  });
  return '📅 今日の予定(' + events.length + '件)\n' + lines.join('\n');
}

/** 未完了タスクを文章にする */
function getTasksText_() {
  const sheet = SpreadsheetApp.openById(SHEET_ID).getSheetByName(SHEET_NAME);
  const rows = sheet.getDataRange().getValues();

  const todos = rows
    .slice(1) // 1行目は見出しなので飛ばす
    .filter(function (row) { return row[0] !== '' && row[1] !== '済'; })
    .map(function (row) {
      const limit = row[2]
        ? '(〆切 ' + Utilities.formatDate(new Date(row[2]), TIMEZONE, 'M/d') + ')'
        : '';
      return '・' + row[0] + limit;
    });

  if (todos.length === 0) return '✅ やること\n今日はタスクなし!';
  return '✅ やること(未完了 ' + todos.length + '件)\n' + todos.join('\n');
}

/** 気象庁の公開データから今日の天気を取る */
function getWeatherText_() {
  try {
    const url = 'https://www.jma.go.jp/bosai/forecast/data/forecast/' + AREA_CODE + '.json';
    const res = UrlFetchApp.fetch(url, { muteHttpExceptions: true });
    if (res.getResponseCode() !== 200) return '☀ 今日の天気\n(取得できませんでした)';

    const data = JSON.parse(res.getContentText());
    const series = data[0].timeSeries;
    const weather = series[0].areas[0].weathers[0].replace(/ /g, ' ');
    const pops = series[1].areas[0].pops; // 降水確率(6時間ごと)
    const temps = data[1].timeSeries[1].areas[0].temps; // [最低, 最高]

    return '☀ 今日の天気\n' + weather +
      '\n最低 ' + temps[0] + '℃/最高 ' + temps[1] + '℃' +
      '\n降水確率 ' + Math.max.apply(null, pops.map(Number)) + '%';
  } catch (e) {
    // 天気が取れなくても、予定とタスクは届けたいので握りつぶす
    return '☀ 今日の天気\n(取得できませんでした:' + e.message + ')';
  }
}

/** LINEに送る */
function pushLine_(text) {
  const props = PropertiesService.getScriptProperties();
  const token = props.getProperty('LINE_TOKEN');
  const userId = props.getProperty('LINE_USER_ID');

  const res = UrlFetchApp.fetch('https://api.line.me/v2/bot/message/push', {
    method: 'post',
    contentType: 'application/json',
    headers: { Authorization: 'Bearer ' + token },
    payload: JSON.stringify({
      to: userId,
      messages: [{ type: 'text', text: text.slice(0, 4900) }] // 上限5000文字
    }),
    muteHttpExceptions: true
  });

  if (res.getResponseCode() !== 200) {
    console.log('LINE送信エラー: ' + res.getResponseCode() + ' ' + res.getContentText());
  }
}

/** 毎朝7時のトリガーを作る(1回だけ実行する) */
function createMorningTrigger() {
  ScriptApp.getProjectTriggers().forEach(function (t) {
    if (t.getHandlerFunction() === 'sendMorningDigest') ScriptApp.deleteTrigger(t);
  });
  ScriptApp.newTrigger('sendMorningDigest').timeBased().atHour(7).everyDays(1).create();
  console.log('毎朝7時台のトリガーを作成しました');
}

動かす手順

  1. 1行目の SHEET_ID を自分のスプレッドシートIDに書き換える
  2. AREA_CODE を自分の地域に変える(東京 130000 / 大阪 270000 / 愛知 230000 / 福岡 400000 / 北海道・石狩 016000 / 香川 370000
  3. エディタ上部の関数選択で sendMorningDigest を選び、実行ボタンを押す
  4. 初回は権限の確認画面が出るので、自分のアカウントを選んで許可する
  5. LINEに届いたら成功。届いたら createMorningTrigger を1回だけ実行する

createMorningTrigger を実行すると、以後は毎朝7時台に自動で届きます。GASの時間主導型トリガーは「7時ちょうど」ではなく7時〜8時のどこかで実行される仕様なので、きっちり7:00に欲しい場合はこの方法では叶いません(そこは割り切りポイントです)。

パーツごとの解説

カレンダー:getEventsForDayが一番ラク

今日の予定を取るだけなら getEventsForDay(new Date()) が最短です。開始・終了時刻を自分で計算する必要がありません。

終日予定(ゴミの日など)は isAllDayEvent()true を返し、getStartTime() は午前0時になります。そのまま時刻を出すと「00:00 燃えるゴミ」と表示されて気持ち悪いので、コードでは【終日】に置き換えています。

複数のカレンダーを見たい場合は CalendarApp.getAllCalendars() で回すか、CalendarApp.getCalendarById('カレンダーID') を使ってください。

天気:気象庁の公開データはAPIキーが要らない

気象庁が防災情報サイトで使っているJSONは、APIキーなしで読めます。上のコードで使っているのがそれです。

ただし注意点があります。**これは「一般利用者向けのAPI」として正式に案内されているものではありません。**構造が予告なく変わる可能性があるため、コードでは try / catch で囲んで、取得に失敗しても予定とタスクは届くようにしてあります。気象庁のコンテンツは出典を明示すれば利用可能とされています(気象庁ホームページについて)。

きっちりした仕様のAPIを使いたい場合は、OpenWeatherMapなどの無料枠のあるサービスに切り替えてください。その場合はAPIキーを取得し、LINE_TOKEN と同じようにスクリプトプロパティに保存します。

タスク:filter で「済」を落とすだけ

スプレッドシートの読み取りは getDataRange().getValues() で全部まとめて配列にするのが定石です。1行ずつ getRange().getValue() で読むと、行数が増えたときに極端に遅くなります。

送信:muteHttpExceptionsを必ず付ける

UrlFetchApp.fetch は、既定のままだとエラー応答(401など)が返ってきた瞬間に例外で止まります。muteHttpExceptions: true を付けておくと、ステータスコードと本文を自分で確認できるので、原因がすぐわかります。

よくあるエラーと対処

401 Unauthorized が返る

チャネルアクセストークンが違うか、コピー時に前後の空白が入っています。スクリプトプロパティを開いて、値の前後に余計なスペースがないか確認してください。トークンを再発行した場合は、古い値が残っているのが原因です。

400 Bad Request が返る

送信先のユーザーIDが違うことがほとんどです。Uから始まる33文字になっているか確認してください。チャネルID(数字)やチャネルシークレットと取り違えやすい部分です。

エラーは出ないのにLINEが来ない

自分でその公式アカウントを友だち追加していないケースが大半です。LINE Developersの「Messaging API設定」にあるQRコードから追加してください。もうひとつ、無料プランの送信上限(月200通)に達している可能性もあります。毎朝1通なら月31通なので、まず超えません。

「承認が必要です」で止まる

初回実行時の権限許可が終わっていません。実行→アカウント選択→「詳細」→「(プロジェクト名)に移動」→許可、の順で進めてください。個人で作った未公開のスクリプトなので、この警告表示は正常です。

文字数が多すぎて送れない

LINEのテキストメッセージは1通5,000文字までです。予定やタスクが多い日にあふれないよう、コードでは text.slice(0, 4900) で切っています。

応用アイデア

一度この形ができると、朝の1通に好きな情報を足せます。私が実際に足したり試したりしたのは次のようなものです。

  • ゴミ出しの種類:曜日で判定して「今日は資源ゴミ」と入れる
  • その日の持ち物:カレンダーの予定名に応じて「保険証」「上履き」などを出す
  • 家計の残り:スプレッドシートの今月の食費残高を1行だけ入れる
  • 副業の数字:前日のブログPVや売上を集計して入れる

情報を1か所に集めるほど、朝にスマホを開く回数が減ります。逆に、詰め込みすぎると読まなくなるので、5項目くらいまでに抑えるのが続けるコツでした。

まとめ

  • LINE Notifyは終了済み。今から作るなら Messaging API
  • トークンとユーザーIDはスクリプトプロパティに置く(コードに直書きしない)
  • カレンダーは getEventsForDay、スプレッドシートは getValues でまとめ取り
  • 天気は気象庁の公開データで十分(ただし非公式なので try / catch で守る)
  • トリガーは時間主導型で「7時台」。分単位の指定はできない

作るのに2時間、効果は毎朝ずっと続きます。朝の「あれ、今日なんだっけ」がゼロになるだけで、1日の出だしがずいぶん軽くなりました。

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